タガメ王国のヘタレ防人リョウです。
この記事では、漫画「ちはやふるplusきみがため」の1巻第三首の感想戦をお届けしています。
あなたが何か新しいことを始めたり挑戦する、そのきっかけになれば嬉しいです。
前回:第二首の感想戦はコチラ
【ちはやふるplusきみがため】第二首の感想戦。人生のお弁当に感動。
みんな温かくて優しい!!気づいたら鬱も回復してたちはやふるファンとの交流会の様子はコチラ
第4回太一杯に初参加した感想。温かいファンに囲まれて鬱まで回復!?
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目次
「ちはやふるplusきみがため」第三首の名言(名シーン)の感想戦
それでは、第三首から感じた名言や名シーンの感想をお届けします。
今回は夏の大会前のお話で、瑞沢高校かるた部のみんなの絆が深まっていく展開に心が優しくなりました。
みんなそれぞれ想うところがあって、お互いを理解していくようにもなるんだなぁ・・・
ということで、感想戦スタートです!!
凛風のドッキリ発言で機関車のごとく学校へ急ぐ凛月

凛月は学校へ行く前にちょっとした隙間時間ができたのか、詩暢の動画でかるたを学んでいる・・・
かるたは「感じ」もあるけど、「暗記」のほうが大事なのだと詩暢は言います。
たしかに、詩暢の魅力は1つ1つの札を愛して札に愛されているかのような取りでもあるので、どこに誰の札があるのか暗記を大事にしているのかなと思われます。
そうして詩暢の動画を観ていると・・・
長野凛風
お兄ちゃん
今日遠足!
おべんとう作ってー
満面の可愛い笑顔で凛風がまさかのタイミングで頼んできて、もう学校へ行く時間なのにと凛月は飲み物を吹き出すという!
ありきたりな日常ではありますが、凛風の笑顔が眩しくて愛情を感じますね。
由紀さんはこういう何気なく読み進みそうなシーンにも、小さくても大切な想いを込めているのかなと思います。
チャイムが鳴り響く中、猛ダッシュで何とか1限目の授業に間に合った凛月。
深作先生
ああ長良くんか
機関車が近づいてきたのかと思いました
さ、さすがは凛月!
その足の速さは機関車に例えられるのか!!
深作先生も面白い例えを言ってくれますね!
人によって時代によって価値観が違うのは当然のこと

そうして授業が始めっていく中で、千隼の机の上には、競技かるたと百人一首の本でタワーが作られている・・・
千隼の家はテレビを観せてもらえないので、本屋で立ち読みとかして話題についていこうにも新しいものが次々に出てきて追いつけないのですね。
秋野千隼
古典は変わんないのがいいです
流れていったりしないのが
すると、深作先生が髪が生えて若返っていくじゃないか!!!
若かりし頃に戻って、本当に楽しそうに古典について語り始める・・・
深作先生
私はいまでも夢に見ます
タイムマシンがあったら平安の京の都に舞い降りて
和泉式部の文を運ぶ家臣になりたいと・・・
和泉・・・
自分の母親も和泉という名前で、競技かるただけじゃなくて和歌が好きだったと思い出す凛月・・・
「初冠(ういこうぶり)」や「垣間見(かいまみ)」、「物の怪」・「物忌み」・「方違え」、今とは違う平安の常識について語りだす深作先生。
深作先生
人によって時代によって
価値観が違うのは当然のこと
人は違って当然ということを分厚く学ぶために
ちがう価値観の中にも「わかる」と思う部分が必ずあることを学ぶために
あらゆる学問があると思ってください
いやー、深作先生はとても大切なことを伝えてくださってますね。
学問ってなんというか難しくイメージしがちな一面もあると思うんですけどね。
僕たち人間は、みんな価値観も魅力も違うからこそお互い支え合って生きていくことができるのだというメッセージでもあると直感してます。
誰かを傷つけて誰かが救われるんじゃなくて、お互いの弱いところをお互いの魅力で助け合って生きていけるのが人間の尊さなのだと僕は思うんです。
なんなんだ!?

かるた部では、全国大会へ行く人数を確定するからと筑波が親の承諾書があるか確認している中で、千隼と安田が浮かない顔をしている・・・
千隼の親は、無段の初心者は個人戦に出られないのだからやる事がなくて行っても無駄だとお金を出してくれない。
安田は、今年は近江神宮の「方位が悪い」という理由です。
万人に悪い運勢が降りかかる、凶方位の中でも最悪の五黄殺(ごおうさつ)なんだとか。
しかも安田は、その方角へ行くと必ずオバケを見るんだそうです!!!
そんなことを聴いていると、凛月は段々と怒りが込み上げてきます・・・
長良凛月
なんなんだ!?
千隼の家は豪邸なのに、なぜ子供も部活動にお金を渋るのか。
安田のオバケについては、それじゃガキじゃないかと、これから先どこにも行けないぞと・・・
長良凛月
おまえらみんな
妹の弁当もお迎えもねーじゃん
妹の勉強見てて
期末テストさんざんになったりしてねーじゃん
自分の練習削ってまでなんでおれが
ガムシャラにならないやつのためになんでおれが
凛月の怒りは止まらなくなって、自由気ままに感じるような周りとの差に絶望しているようにも見えます。
自分はみんなとは違うんだ、本当は一緒にかるた部だって学校生活だって楽しみたいのに・・・
そんな気持ちが見え隠れしているのかなと。
でも、そんな時・・・
安田が今日は16枚で、千隼は25枚対25枚の正式なかるたをやってみたいのだと言います!!
千隼は入部して10日経ってないのに、ガチの試合をしたいのだとか。
7月の初段者認定大会に出るのが目標だとか。
部員のみんなは顔が青ざめてます・・・!
かるた部に入って8日で初段を取りたいという1年(千早)と、「全国優勝!」とばかり言う1年(凛月)、こんな強欲は見たことがない。
いや、見たことはあるのです。
思い浮かぶのは、千早がいた頃のかるた部・・・
みんなで笑顔で撮った、クイーン戦後の集合写真。
千隼と凛月は、きっと千早の一部をそれぞれ受け継いだともいえる2人なんですよね。
姿は違えど想いは受け継がれるってこういうことじゃないかと思うんです。
そうして、かるた部がまとまっていく・・・
凛月は田丸と取って実力を積んでいって、千隼もメキメキと上達しているように見えます。
大丈夫だからおいで

安田は霊感が強くて、他の人には見えないものが見えるんだとか・・・!
振り返ると同じ人がどこにでもいて、だんだん近づいてきて、近くなるほどに黒いモジャモジャになっていく・・・
いやいや、怖いよ安田さん!!!
かるた部のみんなも怖がってますよ!!!
その人は走りまくるといつの間にかいなくなっていて、そういうものに詳しい親戚に相談したら方位が関係しているのかもしれないとのことで。
でも、かるた部に体験入部で来た時、両手で優しく背中を押してくれた人(実際には存在しない?)がいたのです。
謎の人
大丈夫
大丈夫だからおいで
この謎の人、千早なのかなぁと思うんですよね。
かるた部に入ろうか考えている安田に、「怖くてもここなら大丈夫だから、みんなと一緒に楽しんでね!」と優しく背中を押していたんじゃないかと。
というか、千早じゃなかったら誰なんだってくらい、千早の両手に見えるんです!
そのことを思い出した安田は、方位が悪くて全国大会には行けないけど、かるた部にはいたいのだと切実な想いを伝えます。
そうですよね、ここには他にはない青春がギュッと詰まっているんですからね。
かわいいお弁当を覚えてるからさ

凛月が凛風を迎えに行くと、凛風は待ってましたと嬉しそうに抱きつく。
何気ない兄妹愛かもしれませんが、本当に愛おしいシーンです。
すると、凛月が作ったお弁当を先生が褒めてくれたのだと凛風が言います。
「遠足じゃなくて社会科見学だから15分で食べられるシンプルなお弁当を」という話だったのに、みんなお弁当が豪華すぎて食べ終わらなかったのだとか。
でも、凛風は遠足としか言ってないし、自分には可愛い弁当は作れないという凛月・・・
でも、凛風が嫌な思いをしなかったらよかったと安心します。
長良凛月
だっておれは
作ってもらったからさ
かわいいお弁当を覚えてるからさ
凛月は、亡くなった和泉(母)が満面の笑みで可愛いお弁当を作ってくれたのを思い出す・・・
今は笑わない凛月も満面の笑みでそれを受け取っている。
だ、ダメだ、このシーンには泣いてしまう。
そうですよね、あの頃に戻りたいという気持ちもありますよね。
本当はずっと一緒に生きたかったんですよね。
和泉も凛月も笑顔が最高に美しいのです。
凛月がこの笑顔を取り戻す日が、どうか早く来てほしい・・・
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あいこは一緒にGoだよ!
そんな凛月ですが、思うように生きられないのは自分だけじゃないと悟り始めます。
千隼は、門限を越えて帰って罰として玄関で寝ている。
でもそこで札を払う練習をしている。
安田は、方位が悪いからと全国大会へ行けないことを申し訳ないと悲しんでいる。
そこで凛月は「方位」について調べて、日曜日にかるた部のみんなと一緒に安田の所を訪ねることに・・・!
日曜日なのに、みんななぜ!?
ドアを開けた安田はビックリです。
いや、かるた部のみんなだけじゃないのです、もう1人可愛い子が・・・
安田吉子
ひゃああ!?
もしかして妹ちゃん!?
うわあああめっちゃかわいい
うちの猫にそっくり
わあああああ
ちょこんといる凛風を見て、惚れ惚れしているようです。
でも本当に、この凛風は小猫ちゃんのようにちょこんといて可愛いのです!!!
すると、凛月が目的を伝えて・・・
長良凛月
遠足にいかねー?
安田吉子
はぁ?
・・・かるた部で遠足っていきなり何なのか(笑)
そりゃビックリしますよね!
近江神宮の方位が悪いならば、かるた部みんなにも影響があるじゃないか!!!
そして、黒もじゃもじゃが気になるんだ!!!
かるたは運も大切だしね!!!
みんなの気持ちがまとまっていきます。
安田が住む場所から吉の方角にある神社で「お水取り」をして、その土地のいい気を取り込んで、もらったお水を持って近江神宮で飲んで、黒もじゃもじゃが出ないのを祈る・・・!
というのが、この遠足の目的みたいですね。
でも、そんな面倒な事をしなくても自分が行かなければいいんじゃないかという安田に、糸瀬が真っ直ぐな想いを伝えます。
糸瀬は、自分は見た目がほわっとしてるから中身はもっとほわっとしてると思われがちだけど、実は周りからは腹黒い人だと影で言われていることに傷ついていたのです。
周りからの陰口
あの子ほんとはだいぶ腹黒いよ
ノートに悪口の語彙集めたメモがあった・・・
やば!
二面性エグ・・・
周りにそう言われていても、吉子は・・・
糸瀬磨衣
でも吉子ちゃんはずっと一緒にいても失望しないでいてくれて
オモロって思ってくれるの伝わってきて
これから先だって
吉子ちゃんとどこにだって行きたいんだぁ
泣きそうな顔にもなりながらも、吉子が大切なのだと伝える姿に感動です・・・
吉子は二つ返事で分かったというと、じゃあジャンケンしようという糸瀬。
結果は2人ともチョキであいこ・・・
糸瀬磨衣
あいこは一緒にGoだよ!
さ、最高の笑顔だ!!!
女性同士の友情も美しいですね。
お互いに心から信頼しているからこそ、ずっと一緒にいたいんだという気持ちが満面の笑顔で表現されていて、思わず涙が・・・
競技かるたの一番の才能は「暗記」する力なんじゃないかって
その一方で、筑波と橋立は千隼の「初段認定大会」に付き合っていたのでした。
でも、そこで筑波と橋立は衝撃の光景を目の当たりにする・・・
か、髪を切った千隼が超絶イケメンでビックバンが起きたようてビックリ仰天している2人・・・
筑波秋博&橋立蒼太
秋野くん・・・!?
髪・・・
髪型・・・
秋野千隼
ききき
切ってきました
勝つために
筑波秋博&橋立蒼太
えええええ
ちょっとそんな変わりすぎ
う、うん、本当にその通り!!!
髪を切っただけでこんなにイケメンになる男は他にいないぞってくらい、千隼が変わりすぎてる!!!
そうして試合に臨む千隼を見て、なぜか筑波が緊張するという(笑)
千隼はかるた部に入って13日だし、試合なんて無理なんじゃないかというのもあるんですよね。
橋立が千隼の練習を見ていたので、どうなのか聴いてみると・・・
競技かるたの一番の才能は「感じ」だと言われるけど、千隼を見ていると・・・!
橋立蒼太
秋野くんと取ってると
違うかもしれないと思えて
筑波秋博
え?
橋立蒼太
競技かるたの一番の才能は
「暗記」する力なんじゃないかって
え・・・
千隼は早くも覚醒するのでしょうか!?
暗記力が凄い、ということはより正確に札を取れることにも繋がると思うので、丁寧で綺麗なかるたを魅せてくれそうです!!!
さぁ、これから千隼の初めての公式戦が始まります・・・!
早くも実力を発揮しそうでワクワクドキドキが止まらない!!
末次由紀さんの「今回のひとこと」は・・・
BELOVEの最後に掲載されている、漫画家さんへの「今回のひとこと」・・・
第三首が掲載された3月号のお題は「寒い冬に見たくなる映画は何ですか?」
・・・です!
さて、由紀さんはどんな答えを・・・
末次由紀
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の冬景色が思い浮かびます。
・・・これはどんな映画なのか??
しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない作家志望の次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。
女性が表現者として成功することが難しい時代に、作家になる夢を一途に追い続けていたジョーは、性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと想いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進もうとしていたのだが……。
南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語。
どうやら、女性の自立や家族愛をテーマにした作品のようですね。
由紀さんも女性であり表現者でもあるので、共感した部分があるんじゃないでしょうか。
まとめ:ちがう価値観の中にも「わかる」と思う部分が必ずあること
今回もかるた部のみんなから、眩しいばかりの青春をひしひしと感じて感動したのですが、最も印象に残ったのは深作先生の・・・!
深作先生
人によって時代によって
価値観が違うのは当然のこと
人は違って当然ということを分厚く学ぶために
ちがう価値観の中にも「わかる」と思う部分が必ずあることを学ぶために
あらゆる学問があると思ってください
このメッセージに感動というか、ハッとしたんです。
みんな違って当然、みんな違っていてそれが最高に美しい。
そうは分かってはいても、僕は違う価値観を否定しがちなんです。
だからこそ、自分に素直になって学んでいくのが大切なんだと気づきました。
その価値観を否定するということは、まだその中身を知らないから。
知らないから怖い、避けたい、嫌だ、というようになっていって否定に繋がる。
それだと、人を理解していくことができないんですよね。
例えば、「ちはやふる」という作品は自分にとって人生を変えるきっかけになった命の恩人とも言えるものなのですが・・・
「そんなしょうもない事にお金を使うのやめたら?」と、ある人に言われた時は猛烈な怒りがこみ上げてきて、その人を全否定していたんです。
尊敬する人が作った作品を、大切なファンのみなさんを、否定されたような気持ちにもなってしまって。
たしかにその気持ちはあるけど、その時は相手のことを全く考えてなかったから全否定しちゃったんだろうなぁと今は思います。
だけど、そう言ってきた人にも大切にしている価値観があって、それは何なのかを知る事さえしていなかった。
ちょっとでも理解していければ、「ああ、だからこんな事を言ったんだね」と全否定して遠ざけることもなかったのに。
自分の価値観に合わない人は敵だ、とは言い過ぎですが、そんな感覚になる時があるので、その時は深作先生のメッセージを思い出して我に返って相手のことを感じてみようと思います。
・・・なんて、少女漫画の感想としては意外なものかもしれませんが、これは作者の末次由紀さんから僕たちへのメッセージでもあるじゃないかと。
インターネットが普及して瞬時に多種多様の価値観に触れられる時代だからこそ、 お互いを大切に生きる尊さが宿ったメッセージだと僕は直感しました。
次回はどんな展開になるのかワクワクです!!
次回:第四首の感想戦はコチラ
【ちはやふるplusきみがため】第四首の感想戦。作者の本当に伝えたい想いに感動。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございます!
またお逢いしましょうね!
タガメ王国のヘタレ防人リョウより
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