タガメ王国のヘタレ防人リョウです。
この記事では、漫画「ちはやふるplusきみがため」の3巻第十首の感想戦をお届けしています。
大切な人への想いを、じんわり温かく思い出せる十首を一緒に楽しみましょう・・・!
前回:第九首の感想戦はコチラ
【ちはやふるplusきみがため】第九首の感想戦。恋は千年、想いは無念。
みんな温かくて優しい!!気づいたら鬱も回復してたちはやふるファンとの交流会の様子はコチラ
第4回太一杯に初参加した感想。温かいファンに囲まれて鬱まで回復!?
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目次
「ちはやふるplusきみがため」第十首の名言(名シーン)の感想戦
第十首から感じた名言や名シーンの感想は・・・
・やっと自分のことだけ考えられるって
・雨を受ける花みたいになった
・瑞沢は勝って待ってるから
この3つシーンが印象に残ってます。
大切な運命でもある桜沢先生との再会をはたした凛月は、凛風の手を振りほどいて近江にやってきた。
家事などに追われる毎日からちょっと抜け出して、やっと自分のことだけを考えられる時間がやって来た・・・
全国大会では、個性溢れるライバル高たちとの出逢いもあって、みんな魅力があって素敵!!!
高校生という青春を思いっきり楽しんでる。
そんな中、千隼は現役名人の綿谷新を見て、ふと大切な夢が生まれた・・・
こんなの無理だと思われても魂に刻まれた夢が行きつく先はどこなのか・・・!
そんな中、凛月にまさかの衝撃の連絡が入り、急いで東京へ帰ることに・・・!?
・・・ということで、感想戦スタートです!
やっと自分のことだけ考えられるって
凛月は富士崎高校の桜沢先生に、決勝トーナメントまで勝ち抜くまでの間に、亡くなった母・飯泉のことを思い出してもらうと伝えていて・・・
すると、富士崎の1年生・藤原想(ふじわら・おもい)が「ペタン」と開脚して登場・・・!
物凄い柔軟な体で、競技かるたにも存分に柔軟性を活かしているんでしょうね。
想は宣戦布告なら自分が受けると伝え、凛月はもう言いたいことは他にないと言いますが・・・
藤原想
あれ?
あなた私のこと好きな人じゃない?
あこがれが過ぎてここまで来ちゃった?
長良凛月
人違いです
想は凛月のライバルなのか、凛月のことがどこか好きで気になってるのか、その両方なのか気になりますね!!
そんな中、桜沢先生は・・・
桜沢翠
岡林和泉
和泉
長良凛月
僕の母は岡林和泉です
桜沢翠
全然似てない
やっぱり和泉のことを覚えているんですよね。
でも思い出したくない暗いものも内に秘めているのだと伝わってきます。
凛月は母親より父親に似てると思うので、そういう意味でも似てないと感じたのでは。
すると富士崎の部長・糸瀬が来て、想が桜沢先生の気分が悪そうだったと伝えると内緒話をして・・・
桜沢先生が去年の秋に結婚して9ヵ月と7日・・・
(そこまで覚えてる糸瀬が凄い!)
赤ちゃんができてたりするのかも・・・!!
「きゃ―――――!」
ときめく2人の女子高生の姿もまた青春すね。
桜沢先生、やっぱりつわりがあってみんなに見守られていたのかもしれませんね。
そうして凛月がみんなのところへ戻ると、北海道代表の江別恵尚高校(えべつけいしょうこうこう)の女性部員たちが来てお話することに!!
江別恵尚高校のみんなは全国大会を終えたらUSJと京都に行くんだとか!!!
観光する楽しみもあって来ていたのですね!
すると、一緒に写真を撮ってくれないかとお願いされて・・・
筑波も橋立もノリノリで写真を撮り、女性部員たちがその流れで試合の席順の考え方を教えてほしいと言う。
すぐさま筑波が伝えようとしますが、千隼に同じHリーグだから教えちゃダメだと言われてハッとする。
・・・筑波よ、女性に弱いな(笑)
そうして、18時になり凛月のスマホのアラームが鳴る・・・
いつも凛風をお迎えに行く時間を知らせるものですね。
凛風はどうしているのかと気にかける千隼に、凛月は素直な気持ちで答えました。
長良凛月
おれ今日さ、凛風の手を振りほどいて来たんだよね
それでホッとしたんだよね
やっと自分のことだけ考えられるって・・・
千隼もまた、似たような感覚があったのでした。
千隼も玄関を出る時に靴がなくて、母がうっかり洗濯しちゃったそうで。
(ありえないのでわざとでしょうね・・・)
それで父のスニーカーを履いて全国大会に来ていた。
応援なんかされてないし、どっちかというと妨害されている・・・
お金がないから100円のお茶を買うのにだって戸惑う。
北海道の子たちはたくさん支援されててうらやましい・・・
秋野千隼
でもさ
こんなだからこそ
凛月の「ホッとした」がわかる
すごいわかるよ
凛月も千隼もどこか想いで繋がっているんですよね。
2人とも恵まれない一面があったとしても、お互いを思いやり仲間たちに恵まれて全国大会へ来ることができた。
気づけば2人の前には、輝く琵琶湖が一面に広がっている。
初めて見た・・・海のように大きな琵琶湖!!!
千隼も感動して泣いている。
そんな2人を温かく見守る宮内先生は、千隼の母へ毎日連絡していたのでした。
米麦先生がなぜそうするのかと聴くと、心配が強いから無事に到着したと伝えていたのですね。
やっぱり千隼の母は、子供のことが心配なんだ。
ただ愛情表現の仕方が違っていると思われてるだけなのかも。
千隼の母
別に毎度、教えてくださらなくても結構なんですけど
宮内妙子
嫌がられても文句を言われても
秋野くんのことをちゃんと見ている大人がいると伝え続ける
きっと宮内先生は、千隼の母へ「1人じゃないから大丈夫だよ!!」って伝えてあげたいんじゃないかなぁ。
千隼の母は、千隼のことが心配で心配で、傷つけたくないから色々と縛りつけてるのかもしれない。
それをほぐしていくためにも、一緒に千隼へ愛情を届けているのだと思います。
雨を受ける花みたいになった
そうして凛月たちは旅館へ行き、そこでは米麦先生のお米講座が繰り広げられる・・・!
米麦先生いわく、お米をよそうにもテクニックがいるのだとか。
必ず2回か3回でお茶碗の八分目までよそう。
ご飯を「入れる」のではなく、ふわっと平行に滑らせて「置く」感じが大切で。
1人ずつ天智天皇へ献上する気持ちでよそってみましょう、ということで!
家庭科の先生なだけあって、ここで家庭科の授業が始まってしまった(笑)
そんなみんなを、襖(ふすま)の向こうから覗く目が!!!
誰だ!?
凛月が気づくと相手もビックリして襖が閉まったぞ!!
出てきたのは・・・
福岡県代表の、警個高等学校・競技かるた部のみんなでした!!!
陣内維人(じんない・いと)
おもしろいことしよーなって思ってしもーて
さすが東京の名門校は余裕やねぇ
主将で2年の維人が部員たちを連れて、米麦先生のお米講座に夢中になってる(笑)
にしても、警個のみんなはお洒落で髪色も違う!!
「自由」という雰囲気が全開!!!
でも、かるたは強い!!!
常連の筑豊女学館(ちくほうじょがっかん)を下しての出場なので実力はある。
しかも部員が5人だけ!?
激戦区を勝ち抜いてきたことに凛月もビックリです。
全員2年でB級1人に無段4人、初出場・・・
やっとの思いで全国大会へ来て、目標は筑豊女学館の去年の成績ベスト8だと陣内は言う。
戦ってきた相手への想いもある素敵な主将ですね。
段位があるのは陣内だけなので、個人戦はでないけど団体戦に集中すると意気込む・・・!
そんなこんなで警個のみんなが部屋をあとにすると、ふと千隼が大切な夢を話して・・・
秋野千隼
凛月
笑わないで聞いてくれる?
長良凛月
ん?
なに?
秋野千隼
個人戦っていうか
僕、あの人みたいになりたい
部屋にはいってきただけで
空気が洗われるみたいだった
みんなの顔が上がって
雨―――・・・
雨を受ける花みたいだった
長良凛月
・・・・・・
名人?
名人みたいになりたい?
秋野千隼
無理かな
最高の優しい笑顔で、大切な親友へ夢を語る千隼が輝いているなぁ・・・
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田丸は、アホ言うな、無理だと伝えるけどそんなことない。
夢に向かうこと、憧れる人がいるのって凄く大切だから。
そんな千隼の素敵な夢が生まれた瞬間がとても愛おしいよ。
瑞沢は勝って待ってるから
でも、ここで凛月に大家さんからまさかの連絡があって・・・
長良凛月
え・・・
父が腕を骨折?
帰り道でおんぶしてて、転んで救急車で病院に?
怪我自体はたいしたことないかもしれないけど、頭を打ってるかもしれない。
一泊入院して様子を見ることになり、凛風を大家さんのところに泊めてほしいと言われているそうで。
いつも疲れてるのに、どうしておんぶなんてしたのだろう。
凛風に電話を代わってもらうと・・・
長良凛風
おにーちゃん!
パパの骨が折れた!
長良凛月
電話でも声がでかい
長良凛風
私も怪我した
ちょっとだけ
長良凛月
大丈夫かよ凛風・・・
長良凛風
だいじょうぶ!
だいじょうぶ!
だいじょうぶ!
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
おにいぢゃん
お父さんまで死んじゃったらどうしようぅ
おにいぢゃんん
ううう―――
凛風も怖いよね・・・
まだ幼いのに大切な人の死を経験した恐怖が蘇ってきてしまう。
ドクン、ドクン・・・
凛月は和泉(母)が倒れた時のことを思い出す・・・
長良凛月
死なない
死なないけど
ああ、あの感覚
どうしようもないものに大事なものが奪われて取り戻せない
止められないのに1秒が長い
このシーンは、あまりにも辛そうで目を背けてしまうよ・・・
倒れる和泉に必死に必死に必死に何とかしようとする凛月が泣けてくるよ。
どうしたらいい?
滋賀県にいて明日は団体戦で、勝つために来たのに。
もう夜で、大家さんは大丈夫って言ってるし、考えなければ「大丈夫」は「大丈夫」のままだ。
でも、大切な人だからこそ考えてしまうもので・・・
誰も何も言えない。
なんて時に、すぐに声をかけてあげたのが宮内先生・・・!
すぐに米麦先生と東京に帰るように伝えると、田丸がそんなのはありえないと猛反対。
自分たちの1日の方が大切だ・・・!!
でも、他のみんなはお金を出し合っていて、宮内先生に手を引かれて新幹線へと急ぐ。
凛月は帰らないと伝えようとしますが、宮内先生は、子供は何の条件もつけずに世話してもらう経験をしなきゃだめだという。
宮内妙子
人が優しくしてくれる
そしてその人が自分からなにも奪わない
その経験が、いつかどれほどだれかを憎むようになっても
踏みとどまらせてくれるの
最後の最後まで人を信じられるの
このことは、凛月にも言ってるし凛風にも言っていると・・・
そうして菫が来て、スマホの位置情報を大会の間だけ共有しようと繋がった。
花野菫
どこにいても私たちは
近江に一番いたかったのは長良くんだってわかってる
無理はしなくていいから
大丈夫そうなら戻ってきて
負けないから
瑞沢は勝って待ってるから
凛月も覚悟を決めたのか、東京へと急ぐ。
田丸はまだ納得していないようで、やる必要のないことでB級を1人失ったのをどうするつもりなのかと宮内へ気持ちを打ち明ける。
だれがどうやって3勝するのか・・・
そんな時、千隼もどこか覚悟を決めたようにしている。
凛月の代わりは千隼がいるじゃないか!!!
米麦と急いで電車に乗った凛月は、遠い距離を来てすぐに戻って、かるたをしに来たのにバカみたいだと自分を追い詰めてる。
長良凛月
でも、あのとき
凛風の手を振りほどいて近江に来たことの罰なのかも
なんて
思わないでいられるのは
千隼と琵琶湖を見ながら話した時間のおかげなんだ
やっぱり、持つべきものは千隼(親友)ですね。
自分と同じように、やりたいことを思いっきりやれない状況で生きる2人だからこそ、どこか想いも繋がっているんですよね。
きっと、凛月の父も凛風も大丈夫!!
瑞沢も凛月がいない間は千隼が踏ん張って3勝し続けて待ってる!!
絶望もあれば希望もあるさ、ということで次回がちょっと怖いけど楽しみでもあります。
末次由紀さんの「今回のひとこと」は・・・
BELOVEの最後に掲載されている、漫画家さんへの「今回のひとこと」・・・
第十首が掲載された12月号のお題は「自分だけのささやかな贅沢を教えてください!」
・・・です!
さて、由紀さんはどんな答えを・・・
末次由紀
季節の果物を自分用に買ってきて、一人の時間にたっぷり食べます!
おおぉぉ!!!
これはたしかに贅沢ですね!!!
春はイチゴやさくらんぼ、夏はスイカやメロン、秋は梨やもも、冬はみかんやりんご・・・
日本には季節の果物も自然の恵みとしていっぱい育ってますからね。
ドライフルーツも大好きな由紀さんからすると、季節の恵みもより感じられているんじゃないでしょうか!!
まとめ:雨を受ける花のように
第十首のタイトルをつけられるとするならば、「雨を受ける花のように」です。
凛月たちは、近江神宮へ来て新しい出逢いに触れて、そのなかで千隼は現役名人の新を目の当たりにして。
新が部屋に入ってくると、みんな顔を上げて雨を受ける花みたいになった。
・・・なんて素敵な表現なんだろうって思うんですよ。
そして、どこか僕たちも雨を受ける花なんじゃないかって感じるんです。
花はずっと咲いてるわけじゃなくて、厳しい冬を乗り越えたり枯れてしまうこともあるじゃないですか。
でも、雨を受けて太陽の光を浴びて成長して、立派な花を咲かせるんです。
そんな花たちは様々な形や色をしていて、みんな綺麗で・・・!!
僕たちも生きていくなかで、何かに一生懸命になりたくて、大切な人のためになりたくて。
だけど努力が実を結ばない、花が咲かない時も必ずあるもので。
諦めちゃいそうにもなるけど、憧れの人が「花」となって目の前に現れてくれて、夢を見て自分も夢を思い出すんです。
僕(というかきっとあなたもね!!)にとっての大切な花の1人が、作者の末次由紀さんでもあります。
好きな事も夢も仲間も、全部を投げ出して諦めそうになった枯れ果ててた時に、ライラック色の花のように温かくじんわりと雨を降らしてくれた。
たくさんの愛情をもらって、好きな事を思い出して仲間と出逢って、本当の夢も見つかって。
その夢のひとつとして、このブログも続けてます。
あなたもどこか、ちはやふるplusきみがためを読んで、由紀さんの想いを感じて温かい雨を受けて見上げている花ではないでしょうか。
そして、あなたなりに夢という最高に綺麗な花を咲かせているのだと思います。
もしくは咲く途中なのかもしれません。
あなたが、僕が、僕たちが、見上げる空はどんなに綺麗なんでしょうか。
みんなどんな花を咲かせるのでしょうか。
僕はまだまだ夢の途中です。
花は咲いては枯れて、枯れては咲いての繰り返しです。
由紀さんにあなたに支えられて夢という花が咲いていく、苦しさ楽しさも味わい続ける毎日が愛おしくて大好きです。
いつかきっと、僕たちの花が集まってみんなの夢が優しく描かれた空を、一緒に見上げる時が来るのが楽しみです。
・・・何を言ってるか自分でもよく分からないけど、そんな優しさをいっぱい感じられた第十首でした!!
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございます!
またお逢いしましょうね!
タガメ王国のヘタレ防人リョウより
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