どうも、タガメ王国のヘタレ防人リョウです。
この記事では、漫画「ちはやふるplusきみがため」の2巻第四首のネタバレと感想をお届けしています。
かるた部の絆、ありのままの女性を理解していく大切さが描かれる第四首を一緒に楽しんでいきましょう!
前回:第三首のネタバレ・感想はコチラ
【ちはやふるplusきみがため】第三首のネタバレ感想。違う価値観も大切な宝物になる。
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目次
「ちはやふるplusきみがため」第四首の名言(名シーン)の感想
それでは、第四首から感じた名言や名シーンの感想をお届けします。
今回は・・・
・千隼の寂しがりな性格の裏にある壮絶な過去
・作者の末次由紀さんの女性(男性も)への優しい想い
・みんなキラキラした最高の笑顔で大磯こゆるぎの浜を楽しむ
この3つシーンに感動しました。
特に女性のあまり触れられないようなシーンがあって、でもそういうことも理解していくのって男性も女性も一緒に幸せに生きるために大切だよなぁと思います。
ではでは、ネタバレと感想スタートです!
千隼の壮絶な過去に共感して涙が止まらない
前回に続いて、千隼は初段者認定大会で今まさに試合が始まろうとしてる・・・
千隼は暗記力が物凄いとのことで、早速その力を魅せてくれるのか!?
気になる相手は・・・
殿山一葦(とのやま・いちい)という、競技かるた歴3年の小3!!
殿山くんも初段挑戦は初めてとのことですが、まさかの人物のかるたを参考にしていて・・・
殿山一葦
僕の配置はお正月から考えて決めた周防久志モデル!
【出典:漫画・ちはやふるplusきみがため2巻第四首より】
ここでほんのちょっとだけ周防が再登場するんですよね。
小さすぎる登場で可愛いくらいです(笑)
果たして周防久志の配置をモデルにした一葦くんは強いのかな??
千隼は暗記を武器に戦っていけるのか!?
そうして試合が始めると・・・
一葦くんの取りが早くて、自陣にも敵陣にもちゃんと反応してるじゃないか!
千隼は動けてない・・・
筑波はそんな千隼を見て、小学生に負けて嫌になったらどうしようと心配する・・・
だ、大丈夫だ!!!
千隼はこんなところで終わる男じゃないぞ!!!
これから巻き返すんじゃないか・・・
暗記だけじゃ強くなれないのか??
次々と札を取られる千隼は、思い出したくない過去を思い浮かべる・・・
千隼は幼い頃からテレビもインターネットも見せてもらえなくて、お金だってもらえなかった。
親にそういう教育をされていたのでしょうね。
だから、友達の輪の中に入るために、本屋で立ち読みして必死に暗記したり。
家電量販店のTVを見て流行をチェックしたりした。
友達と遊ぶのも難しくて、一緒にフードコートへ行ってもお金がなくて水を飲んでるだけ・・・
しょうがないから家からかりんとうを持ってくると言っても、無理して来なくていいのにと言われちゃう。
秋野千隼
テレビとインターネットとお金を奪われて透明になった
人と接したいのに友達がほしいのに
あがくタイプの透明人間は余計に避けられた
【出典:漫画・ちはやふるplusきみがため2巻第四首より】
本当は、思いっきり友達と遊びたいのにね・・・
周りの声
話合わねえんだよなー
付き合いづらい
目がギョロッとしてて苦手
【出典:漫画・ちはやふるplusきみがため2巻第四首より】
みんな、そんな事を言わないで千隼を輪の中に入れてあげてくれよ・・・
本当は一緒にいたいんだよ・・・
そんな千隼の姿を見ていると、ずっと友達がいない僕自身の姿と重なって泣けてきました。
僕も学校で浮いた存在で、友達と遊ぶのが難しいって思っちゃう人なので心臓が張り裂けそうなくらい痛みが響いてくるんですよ。
なにがなんでもって必死になっちゃうんだよね、みんなと一緒にいたいし寂しいからね・・・
・・・なんて思っていたら、千隼が正確な取りで巻き返していくじゃんか!!!
ここから本領発揮するのか・・・!
女性の「あの話」が大切に優しく繰り広げられる
その一方で他のかるた部のメンバーは、鵠沼伏見稲荷神社(くげぬまふしみいなにじんじゃ)というところへ泉を見に行く。
そこには鵠沼和貴水(くげぬまわきみず)という超いい泉があって、水中の細菌ゼロの「不思議な水」なんだとか!!
そんなこんなで目的地へ着こうとすると、安田が急にコンビニへ行くと言って離脱・・・
「生理」がきていたのですね。
そうしてズボンまで着替えて元気に戻ってきた安田は、凛風と手をつないで楽しそうにしてる。
その姿を見た凛月は・・・
長良凛月
あ
ああああああ
あの
生理のことについて教えてもらえませんか
【出典:漫画・ちはやふるplusきみがため2巻第四首より】
ド直球で女子たちにそう伝える・・・
女子たちは「お前、何言ってんの??」みたいな反応をするわけです。
セクハラなんて言われちゃうし。
でも凛月は、凛風が大きくなった時にどう対応すればいいのか分からなくて聴いていたのですね。
だけど女子たちにとってデリケートな話でもあるので、みんな伝えたがらない。
そこで凛月は、和泉が目の前で倒れてしまった時のことを思い出して・・・
長良凛月
人ごとにしたくないんですよ
凛風の身にこれからなにが起こるか知っておきたいんですよ
おれが!
おれ自身が!
大変なこと隠されたら困るんですよ!
どんなふうな困りごとがあるのかとか対処法とか・・・
わかんなくて怖いんですよ
ちゃんと知りたいんです
【出典:漫画・ちはやふるplusきみがため2巻第四首より】
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勇気を振り絞ってよくぞ言ったぞ凛月・・・
きっと凛月の心には、亡くなった和泉(お母さん)が倒れた時、何をどうすればいいのか分からなくて怖くなってトラウマにもなっているのでしょうね。
だから、大切な妹である凛風には同じようなことになってほしくないから、という優しさが不器用ながらにも表現されているんですね。
それでも女子たちは、男に話すの嫌だ、キモイと言って突き放そうとするけど。
みんな凛月の想いに共感したのか、生理について事細かく教えてあげたのでした。
これって地味に感じるようなシーンかもしれないけど、とても大切なことでもあると思うんですよね。
男性が女性のことを理解するのだってお互い幸せに生きるために大切じゃないですか。
大磯こゆるぎの浜でのみんなのキラキラした笑顔が最高に輝いてる
そうしてみんなで鵠沼伏見稲荷神社に到着!
参拝して鵠沼和貴水をペットボトルに入れて任務完了!
その後は歌枕の名所、鴫立沢(しぎたつさわ)・鴫立庵(しぎたつあん)・蛙鳴蝉噪の蛙(あめいせんそうのかえる)を巡って、最終的に辿り着いたのは・・・
大磯こゆるぎの浜・・・!
なんとも自然豊かな海ですね!
海を見た凛風ちゃんは圧倒されてワクワクドキドキな表情をしていて・・・
長良凛風
うみ~~~~~!
【出典:漫画・ちはやふるplusきみがため2巻第四首より】
それ、女子たちと海へ入って遊ぶ凛風を見ても、凛月は口を閉じたまま笑わない。
本当は笑いたいけど笑えない何かがあるのかなぁ、なんて思ったりしてました。
どうやら凛月はカナヅチで泳げないんだとか・・・
意外な弱点じゃないか!!
それでも、凛風に呼ばれて海に入ってあげる優しいお兄ちゃん!!
もう、みんなのキラキラした笑顔が最高です!!!
まさに温かい青春、この瞬間だけの大切な思い出ですね。
・・・その一方で千隼は!
まさかまさかの、一葦くんとの運命戦になってました!
ここは勝てよー!!!
勝ち進んで初段を取りたいところですが、時間は思わぬ珍敵も登場するとのことで注目ですね!
末次由紀さんの「今回のひとこと」は・・・
BELOVEの最後に掲載されている、漫画家さんへの「今回のひとこと」・・・
第四首が掲載された5月号のお題は「お弁当に入っていると嬉しいおかずは何ですか?」
・・・です!
さて、由紀さんはどんな答えを・・・
末次由紀
ミートボールと高野豆腐が嬉しいです!
【出典:BELOVE5月号より】
・・・お、おう!
小学生と大人の好物みたいな感じの答えですな!
ミートボールは小学生が好きそうだし、高野豆腐は大人になってから分かるような美味しさがありますもんね。
時にはお弁当当番になって子供たちのお弁当を作っている由紀さんだからこその答えなのかもしれませんね!
まとめ:女性について優しく知っていくのも凄く大切じゃないか
第四首を読んでいて凄く大切に感じたのが・・・
あまり触れられない、女性のデリケートは部分も優しく温かく伝えたいという由紀さんの想いがあって感動する。
ということなんですけどね。
何気ないシーンとか、かるたと離れた話だと思われちゃうかもしれないけど、こういうありのままの女性を感じられるシーンって貴重だと思うんです。
恥ずかしいですが、僕なんかはそういうことをあまり知らずに育ってきたのもあって、女性の辛さや痛みがより鮮明に伝わってきて感動しました。
そうか、こういう苦労もあるのだなと。
だから自分なりに寄り添ってあげられる時もあるなって。
作者の由紀さんも、自らの経験を大切に伝えてくださっているんですよね。
末次由紀
そして男性にも理解してほしい。
女性の体調がいつも一定じゃないことを。言いにくい体調不良があることを。スカートやジーンズを汚して困ることがあることを。
「母親が自分の生理を完璧に隠したから、何も知らずに育った」という男性の話を聞いて、これは家庭の問題でもある、と思いました。
我が家ではお風呂の時「今は生理中だから、お股から血が出て、ナプキンがこうなる」と男子にも女子にも見せています。
「今日はお股だいじょうぶ?血出てない?」と心配してくる男子に育ってます。
「一ヶ月に一週間くらい血が出る期間があって、でもママはそんなに痛かったりしないから大丈夫。でも他の女の人はお腹痛いことがあるから、女の人にはみんなこの時期があるから、覚えててね」
と話してます。
そうして由紀さんの子供たちは、大切に女性を思いやるように育っているのですね。
こういう教育もとても大切だと思います。
男性と女性は違う生物かもしれないけど、同じ人間で支え合うこともできるんだよという優しさを届けてくれてますよね。
あまり声を大きくして言えないことかもしれないけど、それでも1歩踏み出して伝え広めている姿に胸を打たれました。
「ちはやふる」も「きみがため」も、かるたをテーマにした作品ではあるけど、それ以上に大切な人との繋がりが時に厳しく時に優しく伝わってくる。
そこには、「本当はこういうことを届けたい。みなさんにも共感してもらって傍にいる人に優しく寄り添ってあげてほしい。」という由紀さんの温かい想いが見え隠れする。
だから僕にとっては、かるたというより人生の漫画なんですよね。
もちろん作品を通じてかるたのことを知っていく楽しみも出逢ったけど、根っこにある作者の想いを感じられた時は自然と泣いちゃいます。
かるたの漫画・スポーツ漫画・少女漫画、感じ方は人それぞれあって面白いですが、自分にとっては人生の漫画ということで今後も楽しませていただきます。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございます!
またお逢いしましょうね!
タガメ王国のヘタレ防人リョウより
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